防水工事の豆知識

シート防水のメリットとは?種類別の特徴や耐用年数をご紹介します!

シート防水のメリットとは?種類別の特徴や耐用年数をご紹介します!

 

私達が暮らす日本は雨季が多いだけでなく、ゲリラ豪雨や台風による大雨が後を絶ちません。日本で快適に住むには「防水」は欠かせないものとなっています。

 

お住まいの家を防水する方法には大きく分けて「シート防水」「ウレタン防水」「FRP防水」「アスファルト防水」などがあります。今回は特にコストパフォーマンスが高いと言われている「シート防水」についてお伝えしていきます。

 

シート防水での防水工事をお考えの方や、まだシート防水のメリットやデメリット、そもそもシート防水ってどのようなものかを知りたいという方もぜひ一度読んでみてください。

 

 

シート防水ってなに?

「シート防水」とは何のことかご存知でしょうか?普段の生活であまり聞きなれない言葉ですよね。シート防水とは防水工事の一種です。シート防水のメリットなどにお伝えする前にまずは「シート防水」とは何なのかについてお伝えしていきます。

 

シート防水とは

防水には、「塗る」防水、「張る」防水、「塗る」と「張る」を組み合わせた防水があります。シート防水は、「張る」防水になり、厚さ1.2~2.5mm程度のゴムや塩化ビニルでできたシートを下地に接着剤などを使って貼っていけば完成です。

 

シート防水のメリット

(1)簡便性

シート防水の最大のメリットと言われるのは簡便性です。シート防水は、低コストで短い期間で施工を行うことが可能ですので、簡単に防水したいという方におすすめです。

 

(2)下地の影響を受けにくい

「塗る」防水よりも下地の影響を受けにくいのが特徴です。耐久、対候性に優れており、もし下地に亀裂があった場合でも伸縮性に富んでいるため、影響を受けにくく、より多くの場所で施工を行うことができます。

 

シート防水のデメリット

(1)複雑な形の施工には向かない

先述したようにシート防水は、ゴムや塩化ビニルでできたシートを下地に接着剤などを使って貼っていきます。そのため、でこぼことした場所や複雑な場所は施工が難しいかもしれません。しかし、一概にすべて不可能というわけではないので一度業者の方にご相談してみましょう。

 

(2)施工できる業者の人が少ない

シートとシートのつなぎ目をしっかりと接合しなければならず、施工の難易度の高い技術が求められる施工になるため、施工できる業者の人が少ないのが現実です。

 

また、シートとシートのつなぎ目の処理に職人の技術の差が出やすく、その施工の精度によっては漏水することや、最悪の場合は張り替えが必要な場合があるので、信頼できる業者の方に依頼するのがよいかもしれません。

 

種類別シート防水のメリット・デメリット

2種類別シート防水のメリット・デメリット

 

ここからは、シート防水についてより細かいことをお伝えするために、シート防水を二つの種類を分けてお伝えします。

 

シートの材料の違いである「ゴムシート防水」と「塩化ビニルシート防水」の二種類に分けて、特徴、メリット・デメリット、耐久年数についても確認していきましょう。

 

ゴムシート防水

 特徴

加硫ゴムといわれるものをシート状にしたものを接着することで防水をする施工方法です。加硫とは生ゴムに硫黄を混ぜ合わせて加熱して化学反応をさせます。加硫ゴムシートは、黒い色をしており、自転車のタイヤをシート状にしたような形をイメージするとよいでしょう。また、比較的安く施工することができるので、お金をあまりかけたくない人や応急処置として施工したい人、人目に触れない場所などに適しているのが特徴です。

 

 メリット

(1)低価格で短期間での施工が可能

接着剤と粘着シートを貼りつけるのみなので、比較的安い価格、短期間で施工を完了することができます。

 

(2)耐久性の高さ

シートを接合するために接着剤と粘着シートを使うのみなので、このあと説明する塩化ビニルシートのように熱で溶けません。温度変化や高温でも溶けることや変化することがないので安心です。

 

(3)伸縮性・柔軟性

ゴムシートであるため、伸縮性・柔軟性に優れています。そのため、仮に下地にひびが入っていても影響を受けることはありません。

 

 デメリット

(1)傷つきやすい

シートが薄いので外部からの衝撃に弱いとされています。また、ゴムシート防水はシート状を歩くことを目的にしていません。そのため、普段人が通る場所には不向きということになります。

 

(2)鳥の被害を受けやすい

近くに山や木があり鳥がよく飛んでいる地域にお住まいの方は、鳥の被害を受けるかもしれません。ゴムシートはやわらかいため、カラスなどの鳥がゴムシートに穴をあけてしまうことがあります。対策として、鳥よけの薬品などをおいておくことをおすすめします。

 

 耐久年数

約10~13年とされています。

 

塩化ビニルシート防水

 特徴

塩化ビニル樹脂系のシートで防水をする施工方法です。優れた耐久性を持ち、工期の短縮ができる工法もあります。また、軽歩行には対応できる工法と歩行には向かない工法があります。太陽による紫外線・熱に対して優れた耐久性を持つことから、屋上やルーフバルコニーに施工場所として適しており、長く使用することができます。

 

 メリット

(1)強い強度・耐久性

塩化ビニルシートは屋上やルーフバルコニーに適しているとお伝えしましたが、屋上やリーフバルコニーは鳥が集まりやすい場所になっています。ゴムシート防水の場合は穴をあけてしまうことがあるので注意が必要とお伝えしましたが、塩化ビニルシートは穴があきにくいという性質を持っているので、被害にあうリスクが小さいです。

 

また、塩化ビニルシートは太陽による紫外線・オゾン・熱に対して優れた耐久性をもちます。さらにシートの上に保護塗料を塗るとさらに耐久性を高めるとともに劣化防止にもつながります。

 

(2)短期間での施工が可能

塩化ビニルシートは軽量でやわらかいため施工しやすい防水シートだと言われています。そのため、屋根などに施工しても建物への負担が小さいです。

 

(3)自己消化性

塩化ビニルシートはもともと燃えにくい性質を持っており、直接炎を塩化ビニルシートにあてれば燃えますが、炎を取り除くと、その後は自然に消えていく「事故消化性」をもっています。そのため、施工できる場所の選択肢が広がるでしょう。

 

 デメリット

(1)施工できる場所が限られる

ゴムシート防水同様に下地が平たんでないと施工をすることはできません。

 

(2)ダイオキシンの発生の可能性

メリットで塩化ビニルシートは燃えにくい性質があるとお伝えしましたが、直接炎にあてれば燃えて、ダイオキシンを発生する可能性があります。そのような可能性があるということを覚えておきましょう。

 

(3)剥離を起こす可能性がある

塩化ビニルシートの結合部分において一般的に剥離を起こしやすいと言われています。

 

 耐久年数

約13~15年とされています。

 

工法は「接着工法」と「機械的固定工法」

ゴムシート防水と塩化ビニルシート防水には「接着工法」と「機械的固定工法」があります。詳しくご紹介します。

 

ゴムシート防水

【接着工法】

これは、下地とシートの裏面に接着剤を塗って貼り付ける方法です。100mm幅でシートを重ね合わせていき、接着剤や両面テープを使って貼り合わせていきます。接着剤の劣化で、シートとシートが重なっている部分から水が侵入する可能性があります。

 

【機械的固定工法】

下地に緩衝材を介して、銅板やビスで防水層を機械的に固定する方法です。この方法は、下地の乾燥不良や下地の動きに対する適応性に優れています。

 

塩化ビニルシート

【接着工法】

ゴムシート防水同様、下地とシートの裏面に接着剤を塗って貼り付ける方法です。こちらはある程度強度があるため軽歩行程度には対応することが可能です。

 

【機械的固定工法】

こちらの工法もゴムシート防水同様、下地に緩衝材を介して、銅板やビスで防水層を機械的に固定する方法です。しかし、こちらの工法は基本的に人が歩行する強度がないので、人が歩く場所には不向きです。

 

シート防水以外にはどんな防水方法があるの?

	シート防水以外にはどんな防水方法があるの?

 

冒頭で先述したようにシート防水以外にも防水方法があります。今回は、「ウレタン防水」と「FRP防水」について紹介していきます。

 

ウレタン防水

液体状のウレタン樹脂を塗り、塗布した材料と化学反応を起こして固まることで防水膜ができる施工方法です。ゴム状で弾力性があります。液体状のウレタン樹脂を使うので、シート防水と違って、凸凹した場所でも施工することができる点が大きな利点です。

 

FRP防水

FRP防水とは、防水用ポリエステル樹脂と防水用ガラスマットでつくられた防水層です。FRP防水の大きなメリットとして高い高度が挙げられます。他の防水材とは比べ物にならないほどの強度で、木造住宅や駐車場に適している一方で、地震などの下地の大きな動きに追従できずにわれてしまうことがあります。

 

まとめ

防水する方法として様々な方法を紹介してきましたがいかがでしたか?それぞれのメリット、デメリット、特徴を知ることができたことでしょう。自分が防水施工したい場所によってある工法はメリットになり、またある工法はデメリットにもなります。

 

それぞれの施工場所になった工法で行うことが、一番効果を得られ、コストも最低限で済みます。自分で判断が難しい場合やどの工法が一番お値打ちに行える知りたい方は、ぜひ一度信頼する業者の方に相談してみてください。

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